電脳コイル #09「あっちのミチコさん」

密度が濃いなぁ。DTBコイルがあるだけで土曜日は満腹だ。ネタ要素は多すぎて突っ込みきれないから控える。g:coilに任せよう。
とりあえず、「メタバグに音声データが」という伏線の消化は前回の予想通り。ミチコさんについての都市伝説とカンナが結びついてぼんやり全体を通す芯が見えてきたか。イサコが連絡を取っていた相手も気になるところ。ここからどう動かしていくのか楽しみだが、イサコを単独行動させるのは見ててあまり面白くない気がする。本編の動かし方としては必要不可欠なんだけど、一人でいると何故かイサコの魅力が減じる。単に女王だとかツンデレ(ツンツン?)だとかいうことだけじゃなくて、一人で背負い込みすぎなこととか、本来独りであることで表現されるものも、イサコの場合は誰かと一緒にいることで目に見える。
ま、単に弄り弄られなイサコを見たいだけというのもあるけど。

DARKER THAN BLACK #14「銀色の夜、こころは水面に揺れることなく…(後編)」

銀最高。
でも結局銀が何者なのかよく分からなかった。同一性の点では回想のキルシーと同一人物のようだが、元々ドールだったのか?というか、そもそもドールの定義が明確じゃないことが問題なんだよな。身体は生身だから人造物ってわけでもないようだし、今回のエーリスの発言とかから考えると、ゲートの出現で人格と感情を失い、代わりに観測霊を宿らせた人間をドールと称するのだろうか。どうも観測霊の使用に対価は無いみたいだし。だとしたら、ドールを人形扱いするのは久良沢の言う通り間違ってるなぁ…。
ベルタの能力は正確には「共振」で、対価は「異物を口に入れて吐き出す」だったのか。タバコに限定してるのは死なせてしまった子供への懺悔。地味に人の心臓まで止められるのに案外安い対価だな、と思ったけど、ベルタの言動からするとどうも支払い猶予期間がかなり短いみたいだ。使用ごとにインターバルを挟めない状況だときついわけだな。その点黒の電気は支払い猶予期間も長そうだ。噂では「流れ星を見る」だそうだが、DTBの世界の「流れ星」は契約者が死んだ時に現れるものだから、つまり黒が能力を使うためには契約者が死なないといけない。単純な使用回数ごとに必要ってわけじゃなさそうだけど、自力での支払いに限界がある点で面倒か。
そんでイツァークの能力も、結構面白い。ドールの観測霊を捕らえるだけじゃなくて、溜め込んで各観測霊の観測能力を使えるようになるっぽい。天文部の観測霊は電線使ってたけど、銀は水だし、観測霊は個体によって観測手段が異なるのかもしれん。基本情報収集しかできないわけだから現場に出るなよ、とも思ったが、こいつらの仕事って元々隠密の情報収集だったっけ。しかもターゲットの中にドールがいると分かってるわけだから、暗殺にも広域破壊にも使えるベルタと組ませてのミッションは合理的だ。
止まった心臓を電気ショックで動かす荒業に痺れた(電気だけに)。銀のエピソードとしても良かったけど、ベルタとイツァークの最期もまた良かった。黒の「事態を動かす傍観者」としての立ち位置が相変わらず絶妙。
キコのネタとかpizza hutとかも楽しかったが、何と言っても銀が最後に笑おうと顔をもぞもぞさせてから指でむにってするのは最高だった。