シムーン #26「彼女たちの肖像」[最終回]

うわー、何書こう。大まかな筋追って、キャラごとにちょこっと書いて、適当に考察かな。
とりあえず先に書いとくと、アーエルとネヴィリルの脱出成功後、怒った礁国大使はアヌビトゥフから二人が「希望の大地」へ旅立ったと聞かされ、すぐに古代シムーンで後を追わせます。攻撃するのかと思ったら、なんと「朝凪のリ・マージョン」で二人を見送りました。実は大使さんも昔シヴュラだったようで、なんか二人の旅立ちに好意的になってくれたようです。
で、それを挟みながら各キャラの後日談が入るわけですが、アーエルとネヴィリルの具体的な後日談は無し。その代わり、各キャラが時空を飛び続ける二人のシムーンを目撃し、想いを馳せるシーンが続きます。


まずはモリナス。とワウフ。ついでにエリフ。
払い下げられた(?)メッシスで運送業を営むワウフの下で働いてます。ワポーリフと結婚したようで、そのお腹には二人目の赤ん坊が。ママモリナスも良さげ。

ワウフの方も結婚して娘が。娘と奥さんにデレデレのワウフに対し、ニヤリと笑うモリナス。モリナスは相変わらずさっぱりしてていいわー。ワウフは誰と結婚したのかよく分からないけど、娘が何となくアイちゃん(ヴューラの元パル)に似てるから、アイちゃんと結婚したんだと妄想しとく。…歳離れすぎかw

…とか書いてたら、正解だった!やばいっ!!俺すっかりAS脳になってるっ!!!このままだとやおい属性になってしまう…。
ちなみにエリフもワウフの下でシミレ乗りとして働いてる模様。


パライエッタは、戦争孤児を集めて孤児院を経営。バックアップは家を継いだロードレアモン。パライエッタはでこが狭くなり、ロードレはマミーナヘア。やっべ、ロードレ可愛いんですけど。

カイムとアルティは、二人で実家に戻った模様。どっちも嫁には行けてないみたいですね。カイムは何のために女になったのかよく分からん。二人とも昼間から庭でお茶してるなんて、どうやらパラサイト・シングルになったらしいです。働くか嫁に行けー!…って、この世界は女が増えすぎないように男にしかまともな仕事無いんだっけ。ふーむ。


今週のアイキャッチ。最後はやっぱりネヴィリルとアーエル。


ユンはオナシアと同じ格好で泉で番人を続けます。

そしてリモネとドミヌーラはというと、過去の世界で翠玉のリ・マージョンを教え、何人もの少女達を過去や未来へ送り続けます。その時代に未知の植物などをもたらすために。自分は飛びもせず、失敗するかもしれない空に少女達を送り続けることに苦痛を感じるリモネ。そして自ら飛びたいと願いますが、ドミヌーラ以外とは飛びたくないと、言い寄ってきた女*1を拒否。その娘が「ドミヌーラはまた飛ぶ気があるのかなぁ」とか言うと、リモネ怒りまくりwww

そんな時、空に垣間見えたシムーン。リモネは思わず口にします。

少女B「ねぇ、今のシムーンじゃ…」
リモネ「アーエル…」
少女B「え、何、それ?人の名前?」
リモネ「最上の…愛」
少女B「愛……」
ドミヌーラ「そう」
リモネ「ドミヌーラ…」
ドミヌーラ「最上の、愛。…次は、どの空を行きましょうか」
リモネ「ドミヌーラ!」


というわけで、やっぱり嶺国の「アー・エル」はリモネが伝えてました。この少女Bが嶺国の祖となるのかな。ドミヌーラの方に走っていったリモネからは、オナシアと同じ鱗粉のようなものが。これについての考察は、後述


さてさて、お待ちかねの野郎共。ヴューラとフロエです。ヴュラフとフローフだと言いにくいから元の名前でいいそうです。
フロエは、ちょっとチビで、悪ガキっぽい姿になってます。そして、アルクス・プリーマの沈んでいる湖で野菜を作って生活。そこへ訪ねてきたヴューラは、仕事何してんのか分からないけど、超男前。二人とも赤紙が送られてきています。宮国が敗れて平和が訪れたのも束の間、今度は嶺国と礁国が冷戦状態に突入したとか。なんかヴューラは実家が礁国側なのでフロエと敵同士になるようです。大変だ。

そして、ボートでアルクス・プリーマへ向かうフロエのモノローグを始めとして、皆の想いが語られます。

フロエ「(何故、あんなにも、僕たちはこだわっていたのか。アーエルとネヴィリルを違う世界へ送り出すことに。)」
ロードレアモン「(それは、逃れることの出来ない時間の流れに、逆らいたかったから?)」
アルティ「(大人になるのが怖い。少女のままでいたい。その想いを、二人に重ねたから?)」
カイム「(いや、きっと違う。)」
ヴューラ「(俺達は、ただ刻みたかった。)」
モリナス「(自分達は、確かにここにいたんだと。大声で叫びたかった。)」
ユン「(自分達は、確かにここにいたということを。)」
パライエッタ「(刻みたかった…。抗いたかった。)」
フロエ「(アーエル…ネヴィリル…。君たちは、今頃どこにいるのだろう…。僕たちの、永遠の少女は……)」

ここでいう「ここにいた自分」は、少女としての自分、大人になる前の自分ということでしょうね。誰にでもあった少女時代。アーエルとネヴィリルが空を飛び続ける限り、自分達の少女時代もまた永遠である、と。まるで墓標だな。


そして同じく、遠くからアルクス・プリーマを見守る男二人…。

アヌビトゥフ「いい風だ。」
グラギエフ「ええ、いい風です。」


グラタンかっけぇええぇぇえええ!!
お前らどこのエージェントだよ!絶対宮国再興狙ってるだろ!!はっ、まさか嶺国と礁国の反目もこいつらの仕業!?二人で嶺国の巫女をたらし込んで、礁国に反抗させたんじゃ!?そうだ!そうに決まっている!!くっそぉお、あれだな!作戦成功後の打ち上げ合コンで色々しちゃったんだな!!くぅ、グラタンも所詮は男か…!!


そんなこんなで、誰もいないアルクス・プリーマ。そこで二人踊り続けるアーエルとネヴィリル。音楽は途切れ……壁には、最後の日の落書きが…。

ここからはまたASのネタなんだけど壁画を描いたプロセスとしてはこうです。
モリナスが左からシムーン、ビューラ、フロエ、カイム&アルティを描いて、パラ様がアーエル、ネヴィリル、ロードレ&マミーナ、アムリア、ユン、アルクスプリーマを描いた。
パラ様がモリナスを描いてたらモリナスが「キザでボインなパラ様」を描いちゃって「ああ!これダメ!やめてよ!」ってパラ様がバッテンした。
そんではらいせにパラ様がモリナスの絵に傘マークして横にワポを描こうとしたんだけど帽子まで描いたところでモリナスに止められた。
「私リモネ描くからパラ様はドミヌーラ描いて」って2人でドミリモ描いた。
最後に出来上がった壁画を見ながら、「アーエルって変なやつだよね」「そーだよね」とか言いながらパラ様がアーエルの体を書き足した。

http://yaplog.jp/aslog/archive/456


終劇。

総括

何度も言ってますが、シムーンは「良い方に期待を裏切ったアニメ」No.1です。放映前・放映直後は全く期待してなかったのに。ホント、DVDに焼いときゃよかった。まとめもすっきりしていて、後味はかなりいい。楽しかった。
しかし、最終話はクオリティ高かったな。AS様渾身の作?最後の落書きは明らかに「AS画」だろwヴューラ酷いwwwパライエッタが描き直されてるしwww

考察

いくつか残った疑問をば。

古代シムーンは何だったのか?

要するに、発掘されたシムーンじゃないかと思います。これまでシムーンは宮国だけが独占していたわけですが、それはシムーンを発掘出来る領土を宮国だけが所有していたということで、更に言えば、宮国はそうして発掘したシムーンを整備・改良し続けてきたわけです。礁国の工業技術躍進によって領土関係に変化が生じたのか、発掘技術が向上したのか、とにかく礁国・嶺国は発掘されたままのシムーンなら動かせるようになった、と。長年のシムーン技術を持つ宮国シムーンは、個々の性能では古代シムーンに勝っていますが、根本的な性能としては多分どちらも同じ。

アングラスは何故遺跡で古代シムーンに乗っていたか?

シムーンを爆破したことで、ヘリカル・モートリスが時空に影響を与え、アングラスを吹き飛ばしたんじゃないかと思います。不自然な形での時空跳躍だったので、「泉」「古代シムーン」といったものに引き寄せられたか、あるいは、過去に飛ばされて普通に生きた後、泉で息を引き取ったか。

礁国の科学技術はなぜ発展したか?

まぁ、単に必死になって技術発展に努めたと考えてもおかしくないですね。ただ、上記のアングラスが過去に戻って技術や古代シムーンの在処を伝えた、とも考えられます。

リモネ達もオナシアのようになるのか?

鱗粉吹いてたリモネですが、オナシアとリモネ達翠玉のリ・マージョン成功者との違いは、リ・マージョンの有無だけ。なので、リ・マージョン成功後にも鱗粉を吹くということは、リモネ達もオナシアのような身体になる可能性はあります。が、多分リモネはそうなりません。何故なら、ドミヌーラと再び飛ぶことになったから。性別を選ばなかった人間の身体に異変が起きるのは、翠玉のリ・マージョンで止められるのではないかと思われます。翠玉のリ・マージョンは時間と空間に干渉するので、乗り手の身体も一定の時間軸にとどめるんじゃないかなと。恐らく、シムーンで時空を跳び続ける限り、リモネとドミヌーラ、アーエルとネヴィリルは歳も取らず、まさしく永遠の少女で居続けるんじゃないでしょうか。
残念ながら、ユンはいずれオナシアと同じ道を辿ると思われますが…。

アーエルとネヴィリルはどうなったか?

多分、永遠に歳を取らず、永遠に時空を旅し続けるんだと思います。「希望の大地」「別世界」「新天地」っていうけど、何かそういう世界があって、そこに移り住むっていうわけじゃないと思うんですよね。完成された翠玉のリ・マージョンは時間だけじゃなく空間も飛ぶので、実際別次元の世界、別宇宙の世界にも行けるんでしょうが、そのどれかに安住するわけじゃないと思うわけです。いつの日か、二人が旅に疲れたらそうなるのかもしれないけど…。

*1:クレジットでは「少女B」。「少女A」はクレジットにないけど多分ワウフの娘。