コードギアス 反逆のルルーシュ(小説版)第01巻

サブタイトルは「STAGE-0-ENTRANCE」。STAGE-0だけど第1巻。全3巻の予定らしい。
ラノベっぽく接続詞や副詞一つだけで句点を置いて改行しちゃうという傾向はあるけど、それ以外は特に癖もなく、割と読みやすい文体だった。設定も本編準拠で、アニメから入って読む、という形式。どちらかというと、DVDのピクチャードラマとかSound Episodeまで把握してる人の方が楽しめるかもしれない。
内容は、基本的にゲンブがいかに外道だったかというもの。とりあえずこれを読めばスザクの言動が理解できる、かもしれない。ルルーシュスザクの友情についても、何故親友になり得たのか、というあたりはよく描けてる。二人の一人称が変わるところはちょっと微妙な感じではあったけども。
あと、ゲンブについても、アニメ誌で先行掲載されてた小説とは、微妙に話が変わってる。アニメ誌掲載の方はナナリーの扱いについてちょっと妙な点があったんだけど、文庫にする時にその辺は編集したっぽい。
コードギアス好きな人なら、本編に対する理解を深めるのにいいと思う。一方で、読まなくてもそれほど困るもんでもない。幼少時の事情については本編から拾って想像するだけ、というスタイルも悪くないと思う。小説版のラストがどこまで行くのか分からんけど、大きく外れることはなさそう。