電脳コイル #17「最後の夏休み」

どうもハラケンイサコの物語になってきてる気がするな。ヤサコは既に傍観者的立場だ。
都市伝説」を巧みに織り交ぜて話を進めてるわけだけど、今回のヤサコのリサーチを見てて、「メガネによって都市伝説が実現されている」のじゃないかと思った。そもそもメタバグキラバグの流れが、子供達の「こんなものがあったらいいな」という願望を叶える形で出てきている感じがする。メタバグに音声や映像データが入り込むのは、そのメタバグを形成する元となった子供の意識が入り込んでるからじゃないだろうか。そしてキラバグを集めると云々から段々ミチコさんとかの都市伝説が生まれて、それを信じる子供達が増えることで更にその都市伝説が現実になっていくという連関。思い浮かべたものを電脳物質化するイマーゴの機能が伏線として出てきているので、ジョン平で言うところの「人為選択」的な形で都市伝説が現実になってるんじゃないだろうか。イリーガルというのは意識の深いところからコピーされるようにして形成された電脳物質とかそんなイメージ。
まぁその辺は実はあまり設定が細かくないとかそういうオチかもしれんけど。
ところで、メタタグ暗号のルーツは同じらしい。一定の機能に限定する代わりに誰でも簡単に使えるよう形式化したのがメタタグで、メタタグ生成過程にあるべき行程を自分で複雑に組み替えながら直接実行するのが暗号かな。更に言えば暗号はより洗練されたプログラム言語を使ってるのかもしれない。
暗号は応用力もあって強力だけど、やっぱり使いやすさで言ったらメタタグも捨てたもんじゃないな、ということがガチャギリ達の逃走劇で分かった。
それにしても、タイトで短めのスカートとランニングの上からジャケットというイサコの服装は、なんかエロイよな。