エロ漫画とエロゲーにストーリーを求める心理

常々、エロゲーマーの心理を理解できず苦しんでいて、エロゲ原作のアニメを一生懸命見たり、知り合いのエロゲーマーと夜中までチャットしてみたり、意味不明な努力をしてきたわけだが。そんな自分にも、エロゲーマーの言う「ストーリーなんだよ!」の意味がちょっとだけ分かったかもしれない。
エロゲーは全くやってないんだが、最近同人系のエロ漫画をたくさん読んでて、ふと「これは普通に恋愛漫画としても面白いなぁ」とか思ってしまったのだが、もしかしてこれがエロゲーマーの心理なんだろうか、と思った。
エロ漫画といっても、まぁジャンルは豊富なわけで、合意・陵辱・痴女・ロリ・近親・人外etc...と色々。基本的に版権ものとか陵辱ものは耐え難いので回避してるが、あれやこれやと読んでると、やっぱりそこに一定の好みが出てくる。純然たる陵辱とかを除けば、エロの中身なんてどれも大して変わらなくて、らめぇ!とか言って楽しんでるだけなわけだが、それでもそこに前後のストーリーが加わると、「これはいい」とか「これはダメ」という価値観が生まれてくる。
で、次第に「いかにエロに持ち込まれるか」が大事になって、最終的に「前後のストーリーがいいからエロが活きる」みたいな心理に達する*1。ここまで来ると、「所詮は性的に利用するだけだろ?」みたいな意識も微妙に変化する。一般漫画としての面白さが無いとどんなにエロくたって意味無いよ、みたいな風になる。
その一方で、エロ漫画はやっぱりエロ漫画で、エロ無しでもいけるんだけど、でもやっぱりエロが前提、みたいな微妙な感覚もある。エロは本体ではないけど、逆におまけというわけでもなくて、強いて言うなら「お約束」。俳句で言ったら季語かな(そこまで重要ではないけど)。


そんな感じで、似てるのか似てないのか知らないけど、エロゲーマーの心理を類推してみた。漫画だと一作品数分とかなり効率が良いので、この感覚が似てるのならエロ漫画の方が手っ取り早くていい。
まぁ、エロ漫画で感動して泣くことはまず無いから、実際上それほど似てるとは思ってもいないけど。

*1:ここでは敢えて絵の好みは省く