「特攻野郎Aチーム」は水戸黄門と似てる

これ読んでて真っ先に思い浮かんだのが、「特攻野郎Aチーム」。古いアメリカドラマで、脱走兵4人が逃亡しながら各地で悪党退治の依頼を引き受けるという話。
この「特攻野郎Aチーム」では、何があっても誰一人死なない(怪我もしない)。バカみたいに撃ちまくる銃弾は一発として当たらないし、爆発して車が吹っ飛んでも横転した後人が這い出てくる。高いところから落ちる場合は、必ずごみ箱などが下にあって、無傷で着地する。
更に、「特攻野郎Aチーム」は、各話の脚本もいつでも同じ。

  1. 悪党に苦しめられている人がAチームに仕事を依頼する
    • 依頼主は女性か、又は依頼主の近親者・友人に女性がいる
    • 悪党と言っても、ものすごく酷い悪党はまずいない(せいぜい麻薬密売程度)
  2. ハンニバル(リーダー)が作戦立案
    • 大体は三文芝居か不法侵入
    • この時点ではまぁ平和的
    • このあたりでフェイスが依頼主側の女性と恋愛する
  3. 作戦がうまくいくと、必ず依頼主が悪党に拉致される
    • いつものことながら依頼主を警備したりはしない
  4. アジトに集合し、突入準備
    • 必ずガラクタを集めて車を装甲車に改造する(しかもあっという間に)
    • ものすごい量の火器を集めてくる
  5. 突入→解決

こうして見てみると、何かを思い出す。そう、水戸黄門。誰も死なないところも、毎度の展開も、そっくり。
「お約束」のみで構成された番組ってのは、日本でもアメリカでも一種の伝統になってるわけだ。アメコミヒーローについても同じことだろうと思う。
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