とらドラ! #21「どうしたって」

女の喧嘩は陰険って話。
実乃梨が本心隠して笑顔でごまかしてる…っていう土倉のエピソードはきっちり伏線になってたんだな。
最初、亜美は竜児が好きだから実乃梨にイライラしてるのかと思ったけど、どっちかっつーと竜児はあんまり関係なくて、実乃梨自身の健気ぶった態度にイライラしてるんだな。実乃梨のあの中途半端な態度って実際何も生まないし、その割に「苦しいけど大河のために自分は身を引きます」みたいな悲劇ぶった思考に陥ってる。表面上はすっとぼけてるわけだけど、亜美にとってはその嘘も見え透いてるわけだから、二重にイラつく。
とは言え、それをはっきり指摘できず皮肉しか言えない亜美も、ある意味同類だわな。多分亜美は実乃梨・大河・竜児の関係性が羨ましくて、正面から関わるとその嫉妬を認めちゃうから嫌なんだろうなとか思ったり。仲間に入れて欲しいけど「入れて」とは絶対言いたくないという、非常にめんどくさい性格。
めんどくさい二人のめんどくさい喧嘩。腹割って話せばすぐ解決するのに、お互いそれだけは絶対しそうにない。口に出さなくても分かることを口に出さないが故にこじれてるんだから、本当にめんどくさい。


そんで竜児は大河の本心を聞いてどうするのか。別にどっち選んでも不自然じゃないんだけど、大河を選ぶ方がややハードル高いな。
竜児も、実乃梨が竜児の気持ちに対してまんざらでもないということは(押し入れで盗み聞きするまでもなく)分かってたはず。その上で、「実乃梨が身を引こうとしてるから」って理由だけで大河を選ぶとなると、これはもうドロドロすぎて目も当てられない。実乃梨を選ぶ方が、ある程度爽やかに円満解決できる。
でも一番無難というか全員にとって楽なのは、マクロスF式解決法だわな。「みのりん、勝負よ!」「おうよ!負けないぜぇ!」「ちょ、おいおい…」「はっはっは!いやぁ高須、両手に花だな!」「あーあ、亜美ちゃんつまんなーい」で終わり。
こんだけドロドロ展開しといてそりゃないだろ、とは思うが。