コードギアス 反逆のルルーシュ R2(小説版)第04巻

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最終巻。えらく叩かれてると思ったら、ものすごい超解釈をねじ込んできてた。
初期設定にはあったかもしれないが、それを入れちゃうのかよ、という展開と設定。
以下ネタバレ含む。
個人的に受け入れられない設定は以下の通り。

  • ギアスの素質が完全に遺伝子で決まっている
    • マリアンヌだけじゃなくC.C.マオもどう考えても「王の血筋」じゃない。「王の血筋」とやらも分家ですら素質無しになるらしいが、それだとそうホイホイ有資格者は見つからないことになる。けどC.C.は相当な数の人間と契約してる口振りだったし、もう色んな点で矛盾する。
  • ナナリーキチガイ
    • 別にマリアンヌキチガイなのはアニメからもある程度分かるし、その娘なんだからある程度怖いところがあってもいい。けど、小説版ナナリーキチガイっぷりはそういう問題じゃない。完全に脈絡の無いぶっ飛び方をしている。意味や意図がいまいちはっきりしない行動をとってるし、不必要に罵詈雑言吐いてる。それも、アニメと共通のシーンだけアニメのナナリーになるので、落差が激しすぎて完全にトチ狂ってるようにしか見えない。
  • ルルーシュが死ぬ瞬間にナナリーと精神世界で会話してた
    • もうホントに酷い。これは無いだろ。アニメでのあのショックイメージからここまで妄想できるものなのか。こんな悠長に会話してたとなると、ルルーシュの死に際の態度が不可解そのものになる。

ラストシーンの御者がルルーシュっぽいっていうオチにしたのは、岩佐の願望だろうな。それはやるかもしれないと予想してたし、はっきり生きてたとは書いてないからまぁいい。
けどナナリー関連のぶっ飛び方には正直まいった。他はともかく、この最終巻だけは全面的に受け入れられないわ。ルルーシュが倒れるシーンに至っては、アニメの内容と食い違うとかってのを超えて、別物・単体として見ても「そりゃ無いだろ」って思う。