魔法科高校の劣等生 #02「入学編II」

体術を極めてる主人公が、半端な魔法使いより圧倒的に強いという描写…といってしまうと間違いのような気がする。
近距離の対面から合図で始める試合だったら、そりゃ肉弾戦の方が強い。でも今回は、相手が勝手に「より早く魔法を完成させた方が勝つ」って思い込んでる状況だったから、「実は違うルールで戦ってた」ってことであって、不意打ちのようなもんだ。主人公がどれだけ体術を極めてても、遠距離から広範囲高火力の魔法とか使われたら勝てるわけがない。これだけで「実戦でなら最強」ってのは無理がある。
まぁそうは言っても、一見しただけで発動前にどんな魔法を使うのか分かる眼力があるということを考慮すると、「対魔法使いの近接戦闘」という限定された状況では、ほぼ最強なんだろう。逆にいえば、魔法を前提としないプロの軍人とかが相手ならとても最強とはいえないし、ある程度大きな規模の戦闘だと、多少使える戦力というレベルに落ちる。
しかし、風紀委員長が主人公をスカウトした理由がすごい。主人公の眼力があれば「今までは何を発動させるか分からず処罰できなかった未遂犯に対して抑止力になる」って、それは本当かどうか確認できない個人の申告によって、証拠もなく処罰するってことか。平等を説くいい人のようでいて、さらっととんでもないことを言ってるよなぁ。