はてなグループ利用の手引き

g:geassでやってる編集のポイントを自分用も兼ねてメモ。ついでにグループ利用推進委員会。

タグ付け

効率のいいナビゲーションを構築するためには、多分タグ付けは必須。種類と方法がそれぞれ2つずつ。と言ってもそれは現状最低限これくらいは、という意味で、アイデア次第で他にも可能性はありそう。

  1. 種類
    • 読み索引
    • カテゴリー
  2. 方法
記述方法

一応、ノイズが混じらない方法なら何でもいい。リストマニアの会とかは、「 * リスト::xxx」みたいな記述をしてる。その辺は好みの問題。g:geassでは半角英数字と"/"(スラッシュ)のみ使用。理由は、書きやすいから→"[タグ名]"に変更。理由は、見る人に分かり易いから。全部全角か全部半角かに統一した方がかきやすい。キーワード化して使うつもりなら、日本語使った方が分かり易いナビゲーションになるかな。URLが見づらいけど。

運用方法

検索とキーワード化には一長一短があるので、組み合わせて使うのが望ましい。
まず、(タグの)キーワード化。これの長所は、各キーワードにタグ付けするだけで自動的に「含むキーワード」としてリスト化してくれるところ。また、レイアウトにもよるが、タグ自体がキーワード化しているので、各キーワードページから直接そのリストへ行ける。逆に短所としては、リスト化されたキーワードが必ずしも五十音順にならないこと。ひらがな・カタカナならいいが、漢字は読み順には並べてくれない。従って、索引などは手動で五十音順に並べたリストを作る必要がある。
次に、検索。検索の長所は、キーワードを作る必要がないことと、コメントアウトを利用して不可視的な工夫が可能なこと。前者はそのまんまなので後者について説明すると、"<!--"と"-->"で囲んだ部分は閲覧できないものの検索には引っかかるので、これを使うと、キーワード化と違い閲覧者に見えないところでたくさんのタグを書くことができたりする。ちなみに、g:geassでもほぼ全てのキーワードに"<!--こーどぎあす-->"といったひらがなの読み表記をしてるので、"!--あ"で検索すると読みの頭が「あ」のワードがリストされたりする。それと、タグにするにはどうかと思うようなものにでも使える。g:geassで言えば、「発言者:人物名」による検索で登場人物別セリフ検索が可能になった。短所としては、検索結果のリストが五十音順ではなく更新順になっているところか。

キーワードの追加と編集

これは管理権限者限定かもしれないが、はてなグループキーワードCSV形式で一括インポート・エクスポートができる。なのでこれをうまく利用して、効率よくキーワード追加・編集をした方がいい。

CSVの記述方法

まぁ一度エクスポートしてみれば分かるが、CSVの記述は、以下のようにする。

word,body
"キーワード1","キーワードの内容記述。
改行コードは別に何でもいいし、混在しててもいい。"
"キーワード2","半角ダブルクォーテーションマークを使いたい場合は、""こんな風に""二つ重ねればいい。"

これを利用すると、複数のキーワードを自分の好きなエディタ内で、同時に比較しながら編集できる。エディタによっては高度な矩形選択や置換機能があるので、色々と便利。
注意点としては、これで作ったCSVファイルをインポートする時、上に書かれたものから順にキーワード化されていくので、一方のキーワードを含むキーワードは後に記述した方がいい。

上書きによる編集

CSVファイルをインポートする時、「同じキーワードは上書き」というチェックを付けると、文字通り内容を上書きしてくれる。これがとても便利な代物で、要するに既存のキーワードを一括編集・置換することができる。
たとえば、ずっと気付かなかった誤字があり、既に多数のキーワード内でその誤字を使っていたとする。これを一つ一つ修正していくと大変だが、CSVでエクスポートしてからサクラエディタなどの置換機能を利用すれば、あっという間に全て正しいものに置き換えられる。これをインポートし直せばそれで修正完了だ。しかも、仮に何か失敗していたとしても、事前にエクスポートしたファイルのバックアップをとっておけば、その時点まで戻すことができる。

注意点

一点目。CSVファイルのインポートを利用する場合、「〜」(波線、にょろ)を使ってはいけないということ。はてなグループでは、にょろは確実に文字化けする。できれば、キーワードやその内容にも、にょろは使わない方がいい。期間を示すにょろは"-"(ハイフン)で代用。これだけはちょっと不便。
二点目。他の参加者が編集をしているのに、気付かずに上書きしてしまう可能性があるので、この辺に注意が必要。これは、ある程度内部でのルールを策定する必要がありそう。まぁ、g:geassでは管理人以外編集してないから必要ないんだけどね…orz

トップページの作り方

はてなグループのトップページは、モジュール以外のはてな記法が使えず、ガチンコでHTMLを書く必要がある。それはそれでいい面*1もあるが、正直面倒だし、何よりブラウザで編集しようとすると見づらくなる。
そこで便利なのが、最近追加されたkeywordcontentモジュール。これを使えば、キーワードページの編集でトップページを更新できる。記法は使えるし、キーワードリンクも自動で張られるし、「続きを読む」記法を使えば更新履歴なんかもスマートに表示できる。トップページ編集欄もすっきりするので、編集がしやすい。かなり便利だ。

まとめ::はてなグループを使うことのメリット・デメリット

Wikiがあるのに何故はてなグループを使うか。そこがポイント。

メリット

はてなグループのメリットは、はてな記法キーワード自動リンクCSVファイル利用などによる編集の手軽さ。Wikiにもありそうだけど、はてなに慣れてる人はこっちの方が楽だと思う。あとは、SEO的にも少し有利かな?あと、これははてなグループのメリットというよりWikiのデメリットだけど、Wikiは動作がちょっと重い気がする。
それと、用語がどうのってのと別に、グループ参加者にはグループ日記が与えられるし、はてなidから顕名の繋がりができるってメリットもある。Wikiの完全匿名は利点でもあるけど、まぁ少なくともはてなでなら荒らしはほぼ確実に不可能になる。

デメリット

デメリットは、まずアフィリエイトができないこと。もっとも、アフィリするつもりで用語集作りなんてやめといた方がいいよ、とも思うが。そして、はてなユーザーじゃないと参加できないことか。2chなどの母体がある場合を除けば、協力者が限られてくるのはWikiでも同じだと思うが、更に一歩「グループに参加」というステップが必要になってるから、ますます協力者が少なくなりそう。

はてなグループのすすめ

そういうわけで、はてなダイアリーに慣れていて、かつ一人で頑張れる、という人ははてなグループを使うといいんじゃないかと。Wikiの方も荒らし対策で管理者に負担がかかることは多いみたいだけど、多分はてなグループは更に負担が大きい。はてなの独自記法は魅力を理解するのにちょっとかかるけど、その魅力を分かってる人ならグループを使うメリットは十分あると思う。協力者が得にくいって言っても、最初に何らかの母体を持ってればそんな事も無いし。実際、複数人が活発にキーワード編集して成功してるグループもある。グループの趣旨とかにもよるけど、そういうところは切実に羨ましい…。
おっと、閑話休題。まぁ要するに、はてなグループWikiと似てるところも違うところもあるし、メリット・デメリットもあるから、その辺考慮して使えばいいかなと。結局は慣れの問題かなぁ。

おまけ

ある程度活発そうなグループを集めてみた。
更に絞り込んでみるとこんなところか。

データベース系
g:nfl
NFLの選手目録
分野特化型辞典系
g:eureka
エウレカセブンの用語集
g:mohican
モヒカン族の用語集
g:subtech
サブカルテクノロジ」の用語集
創作系
g:flicker
架空の神話をキーワードから帰納的に構築
g:cando
架空のゲームをキーワードから帰納的に構築
企画物系
g:skyphoto
日付キーワードとグループ日記の画像アップロードを使って毎日の空の写真を並べる
g:yakugo
外来語の訳語を考える

*1:クラス指定が楽になる