ロケットガール #04「カウントダウン -count down-」

これは…どう考えてもゆかりの言うことが正しいよなぁ…。大体ここの連中はノリが軽すぎるんだよ。大した説明もされずに浮かれきってる連中から爆発物に乗れと言われても、そりゃ嫌だわな。飛ばす方は楽しいかもしれんが、こっちは望みもせず命張ることになるわけで。本当ならいつでもやめて帰れる立場なんだし、納得いくまで協力しないと言うくらい可愛いもんだろ。
このアニメを見ててずっと感じてた違和感なんだが、ここに来てようやく分かった。ここの連中は、「人の乗ったロケット」を飛ばすことにばかり夢中で、「ロケットに乗った人」を飛ばすということに全く無関心なんだな。ゆかりをロケットのパーツとしてしか見てない。成績が悪ければ不良品扱い。ゆかりの方も疎外感感じて当然だわ。ハリウッド映画とかで「宇宙に行く」とかいう場合、必ず「人」に焦点が当てられるから、ロケットにしか興味のない技術者達というのはどうにも受け入れがたいな。
予告でゆかりの母親が「実績を見せればいいんでしょ!」と言っていたが、この当然の説得策を誰もすぐ思いつけないのはちょっと異常だ。ゆかりは別にわがままで新燃料導入に反対してるわけじゃなくて、命が懸かってるんだから安全を徹底して欲しいと思ってるだけだろう。既に何度もロケット爆発させてる奴らが、浮かれ気分で「革命だ!」とか騒いでて、しかも誰も慎重な態度をとらないのを見たら、パイロットじゃなくても不安になるって。
テーマとしては、「興味の無かったゆかりがロケットにのめり込んでいく」みたいな感じなんだろうけど、逆に技術者連中がゆかりの方に関心を寄せていくという描写がないと、ちょっと共感できないアニメになりそうだなぁ…。