牙-KIBA- #50「永遠の絆」

ベタだけど、やっぱり「助けて…!」には燃えるなぁ。ノアの今までは、この一言のためにあったと言っても過言ではなかろう。ノアの複雑な心情も何もかも、全部ひっくるめてこの一言で表現されてる。最高だわ。ゼッドが見下しながらなんかじゃなく本当に友達として助けてくれてるんだってことも知ってて、だけどゼッドにいつも助けられてばかりの自分が嫌で、ゼッドを助けられる力が欲しくて。そんな気持ちがいつの間にか目的を忘れてて。「助けて」ってのは、そんな自分の弱さを認めて、本当に対等の友達だと理解したからこそ言える言葉だったんだよな。強大な力を得て暴走しながらも深層心理で助けを求めるってのはよくあるパターンだけど、ノアというキャラクターはこのシチュエーションを最大限に生かす素材だわ。「悪いことしてたけど本当は可哀想な奴なんだ!」っていう安直な性善説じゃなくて、ノアの場合は最初から最後まで徹頭徹尾可哀想な奴だったもんなぁ。そんなノアの「助けて」は重い。重すぎる。これまでの50話を見てないと通じない重さだわ。
あと1話だけど物語をきっちり締めるのには十分だろうし、作画もほとんど崩れなかったし、アニメとしての完成度は滅茶苦茶高い作品だったな。マジで保存しとくべきだった。金さえあればDVD買ってもいいわ。買わんけど。


しかしやっぱ、牙の用語集グループ作りたかったなぁ。コードギアスもいいけど、用語集作るならどっち?ってことになったら、多分牙を選ぶな。他に用語集が見当たらないマイナーさ、一方での作品的面白さ、設定考察の面白さ。どれをとっても用語集向きだわ。ノアって名前が誤爆しやすそうなのがちょっとネックだけど、それ以外の用語はあまり誤爆しなさそうだし。今更遅いけどなぁ。
後番グレンラガンだっけ?こっちもまぁ面白そうだけど、割と認知度が高いみたいだし、牙ほどシビアな物語にはならなそうだから、それほど期待はしてないんだよな。どっちにしたって用語集は負担がでかすぎるからやらないけど。つかコードギアスがこれだけうまくいったのも奇跡みたいなもんだし。