乙一::小生物語(文庫版)
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (72件) を見る
中身は普通に面白い。日記の中に巧みに虚構を織り交ぜるってのは、案外難しい。どれだけ推敲してるのかは知る由もないけど、あれだけの嘘をぱぱっと思いつくなら本当にすごいと思う。乙一とは年齢や生育環境が似てるせいか、共感するところが多い。それは小説を読んでもそう感じるんだけど、俺が乙一を好む理由の一つだな。
ところで、生まれたばかりの姪にメロメロになってる乙一は、何やら微笑ましかった。気持ちは分かる。
しかし、羨ましい限りの生活だよなぁ、売れてる作家って。10代の頃から作家として生計を立てられてる乙一は、やっぱりすごい。すごすぎてこっちの現状が嫌になる。俺にも物書きの才能でもあれば、もうちょっと楽しく生きられるのになぁ。