戦術考察2「初撃」

戦術考察2「初撃」

1ターン目の攻撃で、考えるべき事は2つある。

  1. (先攻チームは)攻撃すべきか?
  2. どちらを攻撃すべきか?

特に後者の選択については、バトルを通しての重要な問題なので、間違うときつい。

(先攻チームは)攻撃すべきか?

基本的に、先攻チームは1ターン目は攻撃せず見送るのがセオリーとなっている。理由はいくつかある。

  • 防御に使える腕の数で不利になる
  • HP減少によって行動順が変化する
  • 相手の出方が分からない

最初は全員が両腕回復状態なので、先に攻撃した方が防御可能回数の上で不利になる。一見それは後攻も同じじゃないかと思うが、後攻との大きな違いは、HPの変動で行動順が変化した場合に、後攻側は追い抜きの形を取れるという点。先攻側は先に攻撃すると追い抜かれるが、後攻側にはその心配がない。もちろん与えるダメージ量にもよるが、後攻は防御の有無でこれも調整できる。

更に、後攻側が加速装置などSPD上昇をしてきた場合、追い抜きによって無防備で殴られる回数が増える。また、EXで妨害してくるタイプだと、O.D.の可能性を残しておかないとまずい。

以上から、基本的に先攻側は1ターン目は攻撃しない。ただし、攻撃した方がいい場合もある。

  • 疲労系が貼れる場合
  • 速攻型の場合
  • 敢えて攻撃を誘いたい場合
  • 相方が後攻型の場合
  • 敵がSPD上昇型や後攻型の場合

疲労系、具体的にはメビウスリングを貼れた場合には例外的に殴った方が得。上記のデメリットが小さくなると同時に、ダメージを通しにくくなることを恐れてターゲットにされない可能性が高いからだ。次点で、2ターン目に確実にディープブルーが貼れる場合も、誘い受けとしてあるが、こちらは追い抜き攻撃が起きるとメリット以上のデメリットが出てくるので、微妙。

速攻型、特にテンションをガンガン上げていくタイプの場合は、さっさと攻撃した方がいい場合がある。攻撃回数を多くしないとコンセプトから外れてしまうし、B-DRIVEによって逆に追い抜くことも考えられるからだ。

敢えて攻撃を誘うというのは、たとえば相方が、強力な反面狙われやすい緑単や追撃採用者の場合。あとは、自分がアイシスなどを利用した受け身型の場合。自分が囮になれば相方の強みを引き出せるし、囮になれなくても1回分攻撃回数で得をする。

相方が後攻型というのは、主にバジリスク系。これは敵が行動終了直後でないとジャッジが成功してもほとんど無意味なので、攻撃によって(HPを削ることによって)行動順を変化させる。はっきり分かるものではないが、黄単などならその可能性がある。

逆に敵が後攻型で、自分が2枚貼りしている場合は、相方が2枚貼れるとは限らないので、確実にO.D.可能な自分に攻撃を誘わないと危険が増す。あるいはSPD上昇型ならば、どうせ追い抜かれるのだからさっさと攻撃しておこうということになる。

いずれにしろ、周りのストレージを見て判断する必要がある。

どちらを攻撃すべきか?

セオリーと言えるほどの基準はないが、個人的に以下のように考えている。

  • 先に攻撃すべき相手
    1. 緑単
    2. 1stスキルが追撃(アームデストロイなども)
    3. ARMSが天賢[ソル](自分にアームコーティングが無い場合)
  • 先に攻撃すべきでない相手
    1. アイシスなどを利用した復活型
  • 場合による相手
    1. テンション上昇型
    2. 青単

復活型を先に攻撃すべきでないのは、倒すのに時間がかかってもう一人が腕を完成させる時間を与えてしまうから。連続復活を狙うタイプは火力がLEGEND頼みな場合が多いので、無視してあとでゆっくり処理した方がやりやすい。

テンション上昇型は、防御力が高くなって倒しきれなくなる可能性がある上、こっちの攻撃でB-DRIVEにしてしまうと追い抜きの可能性が高くなるので、避けたい。とは言えAT特化型ならIV貼りさせるのは厄介だし、防御が薄い内に倒したいとも思う。可能ならスティールチェーンなどで無力化した状態の時に倒しきりたい。

青単は守りが堅いので後回しにしがちだが、EXTRAのいやらしさ、BOOST特殊効果の優秀さ、TECHの使いやすさ、ナーガクイーンの火力など、放っておくと実に厄介。もう一方が特に優先すべき相手でなければ、青単を先に狙うのも十分ありだろう。