初回クリア時点での感想

初回クリア時点での感想

クリアタイムは約27時間。ヨーテリーを捕まえまくって性格粘ったり、夜中までやって寝落ちしてたから時間かかってる(笑)。

結論から言えば非常に面白かったのだけど、気になる点もいくらかあったので、色々書いてまとめてみる。

一部ネタバレに繋がる可能性があるので注意。

操作性

まずは操作性。

  • 良い点
    • メニュー内容へのショートカット設定機能
    • メニュー深階層からの一発脱出機能
    • ダウンジングの完全自動化
  • 悪い点
    • 自転車の操作性が悪い(スピード切り替えなし、感度高すぎ)
    • HGSSで採用されたBダッシュ固定機能も無くなっている
    • メニュー画面トップを出すためにダウンジング画面を解除しなければならない
    • タッチ操作でセリフや画面を送れないことが多くなった
    • 相変わらず戦闘でのキー操作が微妙(上下左右で、たたかう・にげる・どうぐ・ポケモンに一発フォーカスすべき)

メニューとダウジングの問題は地味に面倒なので、グレーが出るなら改善して欲しい。

タッチ操作とキー操作はそれぞれに微妙な操作性の悪さを残している。全体的にはよくできてるので、多分改善しようという動きが起きてないんだろう。もったいない。

ゲームシステム

大きな変更はわざマシンくらいだけど、全体的に良好。

テンポ

HGSSで採用された連れ歩きシステムが無くなったせいで、バトル開始時にモンスターボールを投げる動作が復活し、若干最初の店舗が悪くなった。

とは言え他の部分では基本的に良好。

漢字採用

普通に読みやすくなった。

C-GEAR

赤外線、ワイヤレス、Wi-Fiの複合待ち受けアプリ。ちょっと使い方&使い道が分かりにくいのと、PGLが開設早々にダウンしてるせいでまだ評価できない。というか使ってない。

ローテーションバトル

普通に面白いと思った。要は選んだ3匹の中でなら常に無償降臨できる通常バトル。通常の交換でなら選ばなかった3匹に交代することもできる。読み合いとテンポの両立ができてて個人的には良いバトルシステムだと思う。

ポケモンセンターの複合施設化

長らく分離していたポケモンセンターとショップが統合。今まで統合されなかったのが不思議なくらいの便利さ。

GTSも特定施設ではなくポケセン2FのWi-Fi受付から入れるようになった。

わざマシン仕様変更

使っても無くならない!カントージョウトホウエンシンオウに衝撃が走るニュース。

今までの状態が無駄な回収プレイを助長する悪い仕様だったので、評価できる。仕様変更で生じる問題なんて何も無い。

つりざお

無いと思ったらクリア後にあった。すごいつりざおのみ。

波乗り状態でのエンカウントに統合すれば問題ないから、本当は廃止しても良かったんじゃないだろうか。伝統だから一応残したという感じか?

難易度

総じて甘め。

エンカウント率は高いがフィールドが狭い一本道なため一般トレーナーの数はあまり多くなく、野生ポケモンでくじけることもない。

レベル

レベル調整がなかなかうまくできていて、一般トレーナーを倒していれば普通にクリアまで困らない感じになっている。

ただし、育てられるのは4匹程度。NPCにも3匹程度を集中的になんてセリフがあるが、相性やレベルを考えて順調にクリアするのであれば、3~4匹が手頃。

エンカウント率

鬼のようなエンカウント率。

ポケモンでは基本的にレベル上げも金集めもトレーナー戦で行うものなので、捕獲時以外は野生ポケモンに用は無い。にもかかわらずこのエンカウント率の高さはしんどい。

これは、スプレーをちゃんと活用して欲しいという意図による仕様だと思われる。実際、道具ポケットにショートカットを設定してスプレーを使えば、むしろ旧作より快適に進める。

ダンジョン

複雑な作りのところは少なく、ほぼ全てのダンジョンに回復してくれるトレーナーが配置されてるので、攻略に苦労することはない。

初代ではかなりの難所だったチャンピオンロードについては、距離も短いしトレーナー数も少ないし出現ポケモンも強くない。軽く驚くくらい簡単だった。

お金とアイテム

早期におまもりこばんが手に入ることもあって、トレーナーを全部倒していれば全く不安にならない。むしろ無駄遣いしても余る。

「そろそろ欲しい」と思うアイテムがちょうどよく手に入るので、シナリオを進める上でイライラすることはなかった。それとこれはシリーズ共通だが、「特定時期に取り損ねると二度と手に入らない」というようなアイテムは一切無いので、安心して進められる。

ストーリー

今までのシリーズとは一線を画すストーリー構成。

プレイヤーキャラクターよりもベル、チェレン、Nの3人が旅で成長するというのがコンセプト。ベルとチェレンはとてもいい子で、Nの境遇には涙をそそられた。

これまで以上にジムリーダー達が積極的に行動し、キャラとして印象的・魅力的になっている。

ただし、ストーリーが濃くなった分、好き嫌いは出るかもしれない。「人間とポケモン、あるいは人間同士の絆」がテーマで、各キャラが明確に自分の思想を持っている、あるいは形成していくので、人によってはメッセージ性が強いように受け取ってしまうかもしれない。

個人的にはこの程度の物語性はRPGとして本来あるべき要素だと思うが、これまでのシリーズではその点が薄かったから、判断の分かれるところになりそう。

ただ、肯定にしろ否定にしろ、中二病とか言ってる人は、ちゃんとセリフ読んでないんじゃないだろうかと思う。全てのキャラ(特に敵方)のセリフをちゃんと読んでれば、中二病とは全然違うことに気づきそうなものだが。

それと関連して、気になったのがセリフ回し。一部言葉の使い方や文の流れがおかしいセリフがあって、校正が甘いと感じた。敢えて口語的に間違いを織り交ぜているのだとしたら、無益どころか有害なこだわりだと思う。

日本語として間違ってはいないけど2行下まで読まないと正確な意味がとれないセリフとかもあって、一覧性が悪くログを見られないゲームのセリフとしては問題があると思った。プラズマ団関連のセリフも、狂信的とは言えもうちょっと筋の通った形にできないものか。この辺もグレー(仮)では直してほしい。

更に余談。四天王にだけ旧作キャラが一人。

その姿やセリフから、イッシュ地方での出来事はシンオウ地方での出来事より数年後のことだと分かる。レッドさんが更に成長してるんだろうなとか思ったら、なんか胸が熱くなった。

新種ポケモン

原点回帰ということで、シナリオクリアまでの150匹以上が全部新種ポケモン

あくタイプがやけに多く、物理アタッカー多め。

個人的な感想だが、正直言ってどれもデザインがいまいち。ドレディアエルフーンは可愛いけど、他は結構モンスター的。可愛いとも格好良いとも言えないのが多い。とりあえず外見から選んでる身としては、連れて行くポケモンを選ぶのに苦労した。

まとめ

多少の改善点はあるものの、やっぱり面白かった。総合点では過去最高かも。