ドラゴンクライシス! #03「決意の契約」

この3話目までは、1クールかけてやるべき話じゃないだろうか。
話の展開がベタベタ過ぎるのはともかくとして、こんな短時間の間にこういう話をやってしまうと、竜司の言葉がえらく薄っぺらで軽いものに感じてしまう。
なぜなら、竜司からすればローズは昨日今日会ったばかりで、「幼少時に会ったことがある」というのだって、ちょっとした邂逅を思い出しただけで、別に特別な思い出というわけじゃない。
二人で作った時間といえば、一晩かそこら一緒にいたことだけ。積み重ねたものが何も無いから、好きだ何だと言っても説得力は無いし、結局その場だけの軽薄な言葉としか映らない。
仮にローズへの愛情を肯定できたとしても、この時点ではまだ「竜であり特殊な存在」としてのローズしか描写されていないわけだから、竜司の想いも「竜としてのローズ」「特別な生物としてのローズ」に向けられたものということになる。それだと、ビデオカメラ回してる博士と大して違わない。竜司は「竜としてのローズ」ではなく「女の子としてのローズ」を愛さないと意味が無い。
同じことはローズにも言えて、インプリンティング以上の愛情があると言えるには、やっぱり竜司との関係性の積み重ねが無いと説得力に欠ける。会った瞬間から変わらずにスキスキスキスキ言ってるだけでは、インプリンティングによるとしか思えない。
こんな薄っぺらい関係で「信じ合った者同士しかできない」とかいう契約をされても、はいそうですかーとしか言えない。