学生無年金障害者って初めて知った。

国民年金への加入が任意で加入しなかった大学生時代に障害を負い、未加入を理由に障害基礎年金を受け取れないのは制度の不備で違憲だとして、広島市内の鳥羽秀範さん(39)ら2人が、国に年金不支給処分の取り消しと1人2000万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が22日、広島高裁であった。
草野芳郎裁判長は「立法者の裁量の範囲を超えない」として、1人200万円の支払いなどを命じた1審・広島地裁判決を取り消し、請求を棄却する原告側逆転敗訴の判決を言い渡した。原告側は上告する方針。
訴えていたのは、21歳の時、交通事故で左半身がマヒした鳥羽さんと、20歳で病気から後遺症が残った広島県東広島市内の男性(36)。
国民年金は、91年の同年金法改正まで20歳以上の学生の加入は任意で、未加入者は障害を負った時期が20歳未満なら障害基礎年金を受給できるが、20歳以上は不支給だった。
1審判決は、85年の法改正時で、20歳以上の学生が年金受給できない規定を残したのは「法の下の平等を定めた憲法に違反する」としたが、この日の判決では「学生の保険料を親に強いることは問題で、学生を強制加入としなかったことには一定の合理性があり、是正措置を講じなかったことは不合理とはいえない」と述べた。
この問題では9地裁に30人が提訴。東京、広島など3地裁で違憲判断が相次いだが、東京高裁が2005年3月、「国会の裁量の範囲内」と認定して以降、各地裁で合憲の司法判断が続いている。国は、同年4月、特別障害給付金を支給する法律を施行、月額最高5万円を支給している。

ふーむ、年金の制度不備って憲法問題にできるもんなんだな。
てか、これは原告側はどういう主張なんですかね。任意にしてたことが制度不備だって言ってるんでしょうか。強制加入ならもらえてたのに、任意なんかにするから入らないで年金もらえなくなっちゃったじゃないか、自分たちが加入しなかったのはお前らが「任意」になんてするからだ、と?
…よく分からんなぁ。任意で入らないのは本人の責任と違うんでしょうか。よっぽど「入らない」のが普通な状況だったんでしょうか。全く説明が無かったとか。でもそれだったら、最初から年金なんて期待してないわけですよね…。
なんか、制度改変期によく分かってなかった人たちがごねてるだけのように見えて仕方がないんですが。