著作権延長反対の主張

http://aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyou2005.html#000144
実際70年は長すぎる。著作から70年なら分かるが、著作権者の死後70年となると、もうほとんど恒久的保護に近い。70年後に日本、いや世界が安泰である保証なんてどこにも無いのだから。
ぶっちゃけた話、現在の死後50年ってのも長すぎると思う。著作者が死んでいるにも関わらず、半世紀もの長い間保護されるというのは妙だ。ちょっと既得権確保に必死過ぎやしないか。民法上の債権は、請求しないでいると10年で消えるし、土地ですらたった20年で悪意占有者に取られてしまう。なのに著作権は原権利者が死んでから50年も保護される。時効消滅は著作権の問題とちょっと違うかもしれないが、何となく常識的にアンバランスに思えるのは確かだ。時効について「権利の上に眠る者は保護に値しない」という法諺があるが、著作権者は「権利の上で食っちゃ寝してる」と言ってもよくないか?
大体、著作権なんてものは作品を創り上げた著作者のための権利じゃないのか。何故に死んだ後にまで保護する必要があるのか。著作者の生死によって権利の存続期間が変わるなら、かなり属人的な権利と言える。だったら原権利者の死後はあまり長く保護する必要も無いんじゃないか?著作権法の目的には「文化の発展」という言葉が入っているが、そんなにいつまでも独占を認めていて健全な発展が為されるのだろうか?70年なんて、現憲法の歴史より長いぞ。


特許権は出願から20年で切れる。著作権も著作からでいいじゃないか。著作から50年も保護すれば、それで十分だろ。権利の旨味を強化するより、もっとサイクルを短くした方がどんどん創作が為されていいと思うが。
アメリカの著作権法は「ディズニー保護法」なんて呼ばれてるが、日本の著作権法も「JASRAC保護法」なんて呼ばれるようになるのかもね。