牙-KIBA- #51「風吹く場所へ」[最終回]
ギンガが生きて登場したのは、無意味だけど面白かったな。人造スピリットだから操られないってあたりが。ギンガの場合、はっきり死亡したって描写もなかったわけだし。ジーコが「…じゃったのか！」連発した挙げ句、ゼッドに説教垂れて逆に「お前が原因だろうがー！」と言われてたあたりはちょっと笑えた。こんな正気の取り戻し方ってあるか。
結局あっさりと倒しちゃったけど、アミル・ガウルだけはゼッドの呼び声に応えて分離・共闘してくれたってあたりは普通に燃えたな。バトルシーンは「戦闘」としての流れが良かった。シャードばらまいて風でぶち当てるとか、剣で斬った傷口にシャードぶち込むとか。
エピローグもまた微妙な描写に溢れてたな。幸せいっぱいとはとても言えないというか何というか。シーカーズは相変わらずふらふらして、サギリも結局ノアのところへ行けず。ギンガはウルバークスの復興指導。その妹キーラは、多分ネオトピアで福祉活動とかしてるんだろうな。タスクは滅んだようなもんだけど、ジーモットはエルメイダがちゃっかり支配してるし。てかエルメイダ強かすぎ。こいつが一番楽して得してる。そんでテンプラーは結局賢人会みたいなのがだらだら統治してるし、何が酷いって、ノアがまた不自由な身体になってること。元々シャードで「大分楽になった」という程度の回復しかしてなかったわけだから、時間とともにああなるのは仕方ないけど、うーむ。セリフが無いせいで、半分植物状態なんじゃないかと思ったりもしちゃうな。
そしてゼッド。今回のサブタイトルが「風吹く場所へ」であることからすると、カームに帰ったというよりは、色々な世界を渡り歩いてるんだろうな。目的は分からんけど、まぁゼッドの力と歳を考えたらただ放浪してたって別に不思議じゃないか。
