「みんなが使っているから」が重要な時代

http://d.hatena.ne.jp/Good_Hope/20070921/1190395652」とか「http://d.hatena.ne.jp/tek_koc/20070925/1190675270」を見てて思った。いや、記事の趣旨という点では全く関係ないんだけども。
「みんなが使っているから使う」というのは、何となく日本人の右に倣え的言動をとらえているようでマイナスなイメージなんだけど、実際のところ、「みんなが使っているから」というのは商品価値としてとても大事な要素だと思う。
ここ最近の「WEB2.0」とかいう奴は、小さいものが集まって大きな価値あるサービスを形作ったりしてるわけで、その時重要なのはやっぱり「みんなが使っているから」じゃないかと思う。「みんなが使っているから」は、現在使っていない人をそのサービスへと取り込む最大の武器であると同時に、規模を拡大し、より高い価値を生むために最良の要素となる。
これは、製品の消費量が増えれば利益が増えるから安く良いものになる、ということとはちょっと違う。その場合、根本的な価値はやっぱり製品自体の価値にあるからだ。しかし、例えばSBMなんかを見ると、一人がただブックマークしていくだけなら、ローカルの「お気に入り」で十分なんであって、SBM自体の価値は無きに等しい。これが利用者の増加に従って、SBM自体の価値を向上させていく。規模拡大による利益が質に還元されるのではなくて、規模の拡大そのものが質の向上と表裏一体になっているわけだ。
もちろん、元々のサービス自体に一定の価値がなければそもそもみんなが使うこともないわけだけど、似たり寄ったりになりがちな分野においては、とりあえず「みんなが使っているから」が重要な判断要素になるんじゃないだろうか。