『シュガー&スパイス〜風味絶佳』

録画して忘れてたのを観た。
もうね、何だこれ。絶望的に退屈な映画。柳楽優弥の主演作品って面白いの一つもないな。
特別な設定もエピソードも何一つ無く、淡々と恋愛を描いていくが、これがもう退屈で退屈で。単にドラマティックな展開が無いからとか、そういう退屈さではない。そうではなくて、登場人物の感情の起伏や思考が見えず、そのせいで観る方の心も全然動かないという意味で非常に退屈。
涙そうそう』も『世界の中心で愛を叫ぶ』も、駄作という点では同じだが、ツッコミどころが多い分まだ良かった。『シュガー&スパイス』はツッコミどころすらない。「だから何なの?」の連続で、眠くなる。
唯一のツッコミどころは、ラストシーン。柳楽優弥沢尻エリカにフられるのだが、その前後の経緯が笑える。沢尻エリカ柳楽優弥と同棲する約束までしていたわけだが、元彼が「お前しかいない」と言った途端にあっさり心変わりし、柳楽優弥とのクリスマスパーティーをすっぽかす。すっぽかされた柳楽優弥は、その一事を以て何故か自分がフられたと確信。
沢尻エリカ柳楽優弥と同じ職場のバイトを辞め、とっとと行方をくらますわけだが、柳楽優弥がロッカーを見ると、沢尻エリカからの手紙がある。「楽しかった。大好きだった。約束守れなくてごめんなさい。さようなら」みたいな文面。
「余命短い自分と一緒にいては不幸になる。好きだけど別れた方がいい」みたいなノリの文面。心変わりして一方的にデートをすっぽかし、会いもせずに元彼のところへ逃げるくせに、この文面は喧嘩売ってるとしか思えない。ところが、柳楽優弥は怒るどころか、自転車で沢尻エリカを追いかけ、途中でこけて泣く。アホか。そこは「ざけんなバーロー!」とキレるところだろうが。お前どういう神経してんだ。


映画館で見てたら熟睡して内容なんか覚えてなかったろうなぁ…。