プレミアム10「80歳・決着に挑む〜元兵士たちの日米野球」

何気なくチャンネル回して見始めちゃったんだけど、良いドキュメンタリーだった。
日米の元兵士達が野球で勝負しようというイベントを、双方から追っている。どっちの側も、戦争に参加した当人にしか分からないわだかまりを抱えており、個人の感情はこういうものかと非常に興味深かった。80歳前後の老人達が達者に野球をする姿も微笑ましかった。
今回のイベントで、アメリカ側の選手の一人は、家に帰り着いた当日に亡くなっている。戦争が残したわだかまりを、大好きな野球を通して解消し、虹の下かつての敵とともに戦没者を悼み、「何もかもが最高だった」と語りながら家に帰る。疲れた身体をソファーに預け、満足の内に眠りにつくと、そのまま目覚めることはなかった。
彼のこの死に方は、理想と言ってもいいくらいの素晴らしい死に方だ。こんな風に穏やかに死ねたら最高だろうなぁ。