『20世紀少年第二章』

後半眠くてしょうがなかった。
原作の浦沢的冗長さを差し引いても、なお端折りすぎなイメージ。もちろん3部作でまとめるんだから仕方ない部分ではあるが、あまりに端折りすぎなせいで話の流れがぶつ切りになっていて、マフィアが協力する理由など、諸々が曖昧なままになっている。
ただ、やっぱりキャストの顔は漫画によく似ている。
以下(原作の)ネタバレあり。
その一方で、「ともだち」の死を何故ああいう形に変更したのかが不可解。省略という意味では夜の理科室からパレードに変更する意味は無かった。法皇暗殺を「ともだち」暗殺に変更したこととの調整か?これもまた大した省略にならない気はするが。
「ともだち」の死と復活をここまで変えてくると、「ともだち」の正体すら変更するんじゃないかと思えてくる。何しろ、映画では「ともだち」自身が暗殺されることを予期していたように描かれている。そうなると、死んだ「ともだち」がフクベエであったとは考えにくい。死んだ方の「ともだち」が防衛軍バッジを見せたことからすると、カツマタ君がフクベエに利用されてあの場で死んだ、という方がしっくり来る。ともだち暦に入る段階になってもフクベエが「ともだち」だったと判明していないことからも、最終的に「ともだち」=フクベエで終わらせたいのじゃないかという気がする。
原作の方はすっきりしないオチだったが、確かに徹頭徹尾フクベエを黒幕にしておいた方が、物語としての整合性は保たれる。原作でもカツマタ君は何故かフクベエの顔に整形していたし。
正直第一章より更につまらなかったが、第三章で漫画と違う結末を用意しているのなら、その結末によって評価が変わるかもしれない。