応援団

午後のテレビで、明治中・高等学校の応援団の取材をしている番組がありました。中学一年生、12歳の少年二人が、応援団に入って不合理かつ時代錯誤で暑苦しい環境に順応していく様子を追いかけたものでした。
以前東大応援部もテレビで取材されてましたが、どこの応援部も一緒のようです。見ていて感じた特徴は、次のような感じ。

  • 深刻な新入部員不足
  • 伝統を守ることと時代錯誤とをはき違えている
  • 感情論・精神論ばかりで無意味かつ非合理的な練習をする
  • ヤクザみたいなOB連中がやたらに口と手を出してくる

大声を出せるようにしたいならちゃんとした発声練習をすべきで、ただ普段から怒鳴ってるだけじゃポリープかなんか出来ちゃいそうです。取材中の部員は完全にノド潰れてるし。大体、ウサギ跳びとか何の意味もないってかなり昔から言われ続けてるのに、未だにやってるってのがスゴイですよ。先輩やOBの背中を流すだ?自分の身体くらい自分で洗えや。メシの配り方に何で無意味な形式があるのかも分かりません。大体、応援団の技術大会があるなら、そういう練習をすればいいのに、何だってこう無駄な鍛錬ばかりするのかが分かりません。正座三時間と応援とどう関係があるんだ?
で、結局こういう意味不明な行為は全て「先輩達もやってきた」という、何の根拠にもなってない理由だけで続けられるわけです。


取材されていた12歳の少年二人は、ミスをしたため先輩が教室にまで毎日怒鳴りに来るというので、一度辞めようとしたのですが、副顧問の先生はひたすら「甘えてないか?」「先輩達もそうだったんだから」と、辞めないように説得するばかり。少年達の意見は聞かず、結局辞めないで続けることを前提に話を打ち切ります。「続けてみないか?」とか、「どうしても辞めたいのか?」とか、そういう言葉は一切無し。無言で「辞めさせない」と言ったも同然です。親の方も、少年が真剣に悩んで決断したことなのに、勝手に親同士で「辞めないで欲しい」とか「続けさせる」とか言ってる始末。つい最近まで小学生だった子供が、こんな状況で流されないわけがないです。


ま、応援団に入ってる連中の大部分は好きで勝手にやってるだけだからいいんですけど。とりあえずサークル勧誘のためとかで騒音を撒き散らすのだけやめてくれさえすれば。