コードギアスR2 #19「裏切り」
すげーよもう。こんなにも身内からフルボッコにされた主人公初めてだよ。しかも、行き違いとかじゃなく本当にルルーシュが悪いんだから、弁解の余地も無い。それでもルルーシュを否定させないところに、ピカレスクロマンがあるのかな。
ロロはギアス酷使による心臓麻痺で死ぬだろうってのはまぁ予想通り。そしてルルーシュが情移りまくりなのも案の定って感じ。ロロにこんな優しい死は不要だ!って人もいそうだけど、個人的にはこれでよかった気がする。
ロロの死に関してうまいと思ったのは、何より「嘘をつく」という行為への評価。シャルルとV.V.の間での「嘘」と、ロロとルルーシュとの間での「嘘」に対比関係がある。「嘘」は相手を騙すものなんだけど、少なくとも今回のロロとルルーシュの間には、「嘘」があってもお互い騙されてはいなかった。多分ロロはルルーシュが最後にかけてくれた言葉が「嘘」だということも分かってた。ルルーシュもきっと「嘘」がばれてることに気付いてた。お互いに分かっていても、あるいは分かっているからこそ、言葉の上では優しい「嘘」をつく。
シャルルは「嘘」をついたからV.V.から「コード」を奪ったけど、ルルーシュは「嘘」をつくことで最後にロロの心を救った。そういう対比があのシーンにはあったと思う。
しかし、何だかすっきりしたな。
ごちゃごちゃと国家レベルの話になってたところから、一気に転落してまた一人で再出発。何もかも失った状態からルルーシュがどう行動するのか。これは見物だ。