『チェンジリング』

500円シネマでやってたので観てきた。
世界恐慌前後のロサンゼルスで実際に起きた事件を基にした物語。
色々とえぐい。しかし、序盤からしっかりとした援助者もおり、悪名高いロサンゼルス市警だけあって市民から総攻撃されることもなかったので、まだ良かった。
冒頭にはっきり"true story"と書いていることからすると、多分この作品は権力による抑圧への批判が込められているんだろう。が、それとは関係無しにサスペンスとしてかなり完成度が高いと思った。最初から最後まで、観てる方は胃だか心臓だか分からないようなあたりが締め付けられる。
主人公が辛い目に遭えばついつい眉間にしわを寄せてしまうし、警察側が一方的に主人公を貶めようとするシーンでは思いっ切り殴りつけたくなる(別の登場人物が代わりにそうしてくれるが)。基本的に痛ましい事件の話なので、これだけ感情移入できるとかえってきついくらいだ。
いい作品ではあるが、間違っても楽しい気分にはならないので注意しないといけない。