仮面ライダーオーズ #16「終末とグリードと新ライダー」

え?早くもグリード2人脱落?メズール人間形態の子可愛くて好きだったのに。
そしてバースは後藤君じゃねーし(笑)。てかモチーフがガチャポンて!装着者の男がサバサバした感じで意外。こういうのは高飛車で嫌な奴なのが定番なんだけど。


ようやくグリードの起源とアンクの目的が明らかに。たかだか800年前に人間が作りましたってあたりが、因果が完結してていいね。グリードとそのコアメダルが動物を模していることも、メダルを利用したシステムが存在することも、あっさり説明がついてしまう。
コアメダルを敢えて1枚失わせ、不安定化によって進化を促進させたってのもすごい発想だわ。欲望から生まれたっていうから、人間の欲望が実体化したとかかと思ってたら、欲望ってのは「不完全な自分を完全にしたい」っていうグリード自身の欲望だったわけだ。
そして、力の根源としての欲望とは別に、個々のグリードにはそれぞれ欲する何かがある。ガメルは甘えられる存在とか母性、メズールは多分信頼とかそんな感じのもの。アンクの「コアメダルの有無に頼らない完全な身体」っていう欲望は、グリードとしては本能に近い欲望と言える。
映司が言葉にはせずに抱いた思いが、視聴者にもしっかりと共有されているあたりが描写の上手さだ。一見無関係そうなガメル・メズール・アンクのセリフが、積み重なると不思議に「グリードって、なんか…」になる。「なんか…」の先を言ってしまうと、不遜な感じになってしまうから、ここでは言えない。まして、コアメダルを掠め取って力を得、それでグリードを倒すオーズに変身する映司なら、尚更。
「なんか…」の先を映司がこの先どう処理していくかが見所になりそうだ。


ところで、博士が吸わせたセルメダルはどこに消えたんだろう。謎だ。