コードギアス 反逆のルルーシュ(小説版)第04巻

スザク騎士叙任式から、神根島キュウシュウ戦役を経て騎士章を受け取り直すまで。アニメで言うと18話から20話まで。
時々著者の思い入れが強すぎるように感じる部分もあるけど、基本的には無難な解釈と掘り下げがあって、本編のトレースからは一歩進んだ感じ。マリアンヌ関連の設定は多分谷口の設定資料に基づくものなんだろうけど、アニメでは全く出てきていない伏線が張られたりしてて、興味深かった。
ただ、どうにも全体的に冗長で、途中読むのが面倒になることもある。多くのキャラについて内面を語ろうという姿勢と、可能な限り設定上の「リアルさ」みたいなものを浮き立たせようという姿勢が、文章の流れを阻害してる印象を受ける。
確かに、アニメでは敢えてそういう部分が削られてるから、別メディアとして改めて描こうとするのは間違いじゃないんだけど、やるならやるでもうちょっと推敲してほしかった。「どうでもいいよ」で終わってしまうモノローグにページを割くのはもったいない。
次巻で第一期終了まで行くのかな。