コードギアスの歴代テーマソングについての雑感
第1クールOP「COLORS」
コードギアスのテーマソングの中で最高の曲だったと思う。まさにあの頃のルルーシュにぴったりの曲だった。
ただ、テーマソングとして最高であるが故に、今R2に持ってきたとしても絶対合わないだろうと思う。
COLORSは、ルルーシュがC.C.と出会い、ギアスを手に入れ、世界を変えようとするという物語を実によく表現していた。しかし、R2に関して言えば、COLORSが描き出す世界とはかなり食い違う。R2のルルーシュは、偽りの自分を打ち消して本当の自分、本当の仲間を取り戻すところから始まる。「きっかけ」がテーマのCOLORSには合わないのだ。
第1クールED「勇侠青春謳」
正直、アニメ本編の世界観に合っているかと言われると、そうでもない気がする。戦場で苦しむ息子が父母に想いを馳せるという歌詞内容なので、キャラや世界にはぴったり合わない。
ただ、細かい意味内容はともかくとして、「修羅の道にあって、どんなに傷ついても気高く強くあろうとする姿」はルルーシュやスザクに重なるものがある。バック絵のタッチも合ってたので、テーマソングとしてはなかなかだった。
第2クールOP「解読不能」
かなり叩かれてたけど、個人的にはそこまで嫌いじゃなかった。
これが叩かれた理由は、大きく二つ。第一に、曲自体がアニメ本編を完全に無視していたこと。第二に、バックアニメが曲に全く合っていなかったこと。
第一の点については、弁護のしようがない。インタビューでも、十代の頃にお蔵入りさせた曲を引っ張ってきて、そのまま使ったというような発言をしている。アニメタイアップを「CDの売り上げが増加する売り方」くらいにしか考えてないんだなと思った。
意味不明な歌詞やなんかは、それを楽しむこともできるだろうし、実際自分もネタソングとしては嫌いじゃない。けど、アニメタイアップ曲としては使うべきでなかったと思う。
第二の点についても、スタッフ側の責任は免れない。ただし、第2クールでのOP/ED変更は「大人の事情」だったと明言されていて、元々は第2クールまでCOLORSで通すつもりだったんだろうと思う。となると、それに合わせてバックアニメを完全に作り直せというのも酷だ。何しろ、コードギアスは途中で仕事場が二度も引っ越しされ、とにかく寝る間もない激務だったらしいから。
第2クールED「モザイクカケラ」
こちらも「大人の事情」で変更になったにもかかわらず、非常に本編との親和性が高い曲だった。
SunSet Swishが本編に合わせて作ったのか偶然合うものが出来上がったのかは分からないが、歌詞内容がスザクとユーフェミアを見るルルーシュのイメージにぴったり合う。
24&25話OP「瞳ノ翼」
歌詞の内容は、ギアス(瞳の翼)を手に入れたルルーシュに合っている。が、個人的に曲自体があまり好みではなかった。
それと、バックアニメも酷い出来だった。こちらは忙しいとか言い訳できないので、単にサボっただけだろうと思う。
第3クールOP「O2〜オー・ツー〜」
「大人の事情」+ダジャレで決まったような思える。
曲自体はアニメ本編に合ってるとは思えないが、歌詞の意味内容は日本語として通じるし、バックアニメの出来もいいので、すんなり受け入れられた。