差別者が差別者を作る[ref.]

この人がどう思ってるかは知らないが、この人の周囲にいた大人達も立派な差別主義者だ。関わりたくない、アレは我々とは違うモノだ、という意識がある。
差別から平等へ向かう過程には大体3つの段階がある。

  1. 排除
  2. 病気化
  3. 一般化

人と違うものを異端とし、排除・弾圧するのが第1段階。「病気」として畏怖し、哀れみ、隔離するのが第2段階。社会を構築する以上確実に存在するものとして受け入れ、むしろその異物を同化できる社会を作るのが第3段階。ノーマライゼーションとも言う。
第2段階も立派な差別だと俺は思う。そして上記のエントリを書いた人は幼少期に、第2段階の人々によって差別意識を植え付けられてしまった。そうして植え付けられた意識はなかなか消せない。多分、彼女の周囲にいた人々も、幼少期から同じように差別意識を植え付けられてきたのだろう。ある意味で仕方がないのかもしれない。虐待されて育った子供は自分の子供にも虐待してしまう率が高い。いわゆる虐待の連鎖。それと同じように、差別意識も連鎖していく。
第1段階から第2段階への移行は迫害を止めるという消極的行為だから大体クリアできたが、心理的要因の強い第2段階から第3段階への移行は、まだまだ難しいのかもしれない。